オープンウォータースイミング(OWS)とは

オープンウォータースイミング(OWS)は、海、湖、川などの自然の水域で行う長距離の水泳競技です

プールとは異なり、潮の流れや波、風といった自然環境の影響を受けながら泳ぐため、体力や泳ぎのテクニックの他にも自然環境の影響を考慮して自ら進路を決めて泳いでいく技術が必要となります

競泳でタイムが伸びずに悩んだり、競技を諦めてしまった経験がある方にも、OWSは新たな可能性を開いてくれるかもしれません

OWSでは、一秒単位の争いよりも、持久力や環境への適応力が求められます

自分のペースで泳ぎながら、純粋に「泳ぐ楽しさ」を取り戻せるスポーツでもあります

もし競泳から距離を置いてしまったとしても、水泳を楽しむ方法は他にもあることを、OWSを通じて実感できるでしょう

OWSは、泳ぐ楽しさを再発見できるスポーツです

競争を意識せず、自分のペースで自然を満喫しながら泳ぐことができるのも大きな魅力です

ぜひ一度、オープンウォータースイミングの世界に足を踏み入れてみてください

オープンウォータースイミングの魅力

自然との一体感を感じる


OWSではプールでは味わえない、自然との一体感を感じることができます。

広大な海や湖の中で泳いでいると、自分が自然の一部であることを実感し、心が解放される感覚を得ることができます。

OWS中は、波の音や水の感触に集中し、今この瞬間に意識を向けることが求められます。

これはマインドフルネスの実践となり、心を落ち着かせる効果があります。

泳ぎ終えた後の爽快感や充実感は、日々の忙しさから解放される貴重な時間となるでしょう。

挑戦する楽しさ

波や潮流、水温の変化など、OWSでは環境が常に異なりますそのため、状況に適応しながら泳ぐことが求められます

最初は戸惑うこともありますが、経験を積むごとに自信がつき、挑戦する楽しさが増していきます

自分の限界を押し広げることで、達成感も格別です

仲間とのつながりを深める

OWSは自然環境の中で自分の限界にチャレンジする競技ですが、仲間と励まし合い、協力しながら完泳を目指すこともできます

全国で開催されるOWS大会を巡っていると、徐々に再会するOWS仲間が増えていきます

自然を相手に、仲間と挑戦を乗り越えることで、強い絆が生まれます

共通の目標を持つ仲間と過ごす時間は、人生をより豊かにするものです

競泳とOWS

水泳競技には、5つのカテゴリー(競泳、飛込、水球、AS、OWS)がありますが、その中で泳力を競う種目として「競泳」「オープンウォータースイミング(OWS)」がの2つのカテゴリーがあります

一見すると同じ「泳ぐ」競技ですが、環境やルール、戦略などが大きく異なります

以下に競泳とOWSの違いについて詳しく解説します。

競技環境の違い

競泳
・25mまたは50mのプールで行われるためプールの水温や水質は管理されており、波や流れの影響がほぼない環境で競技が行われます

・1日の競技日程の中で自分の出場するレースは短時間であるため、ウォーミングアップやレースに向けてモチベーションを高めることが重要となります

・観客席から仲間が出場するレースを見ることができ、応援することが可能です

OWS
・海、湖、川などの自然の水域で実施されるため、波や風、潮流、水温などの外的要因がタイムやレース展開に大きな影響を与えます

・レース距離ごとにスタート時間が設定されており、距離区分ごとに一斉スタートとなります

・一斉にレースが行われるため競泳の大会に比べて早く大会が終了します。OWS仲間と入浴、食事等をする時間が取れます。

コースとルールの違い

競泳:選手ごとに決められたレーンを泳ぐため、接触のリスクはほとんどありません。また、ターンやスタートの技術がタイムに大きく影響します

OWS:ブイで示されたコースを複数の選手が同時に泳ぐため、他の選手との接触やドラフティング(他の選手の後ろについて水の抵抗を減らす戦略)が発生します

戦略の違い

競泳短距離(50m〜1500m)が主で、いかにスタートダッシュを決めるか、ターンやストロークを最適化するかが重要になります

OWS:5km、10km、さらには25kmの長距離レースもあり、ペース配分や集団の動きを読む戦略が求められます
また、補給(エネルギージェルや飲料)をとることもOWSならではの特徴です

必要なスキルの違い

競泳:スタートやターンの技術、ストロークの効率を最大化するスキルが重視されます

OWS:視界確保のためのヘッドアップ(泳ぎながら前方を見る技術)や、変化する水質や流れに適応する能力が重要です
また、接触を避けたり、他の選手の流れを利用するスキルも必要になります

メンタル面の違い

競泳:プールという管理された環境で行われるため、レース中に大きな環境の変化がなく、自己の泳ぎに集中しやすいです

OWS:波や流れ、他の選手との接触など予測不可能な要素が多く、メンタルの強さが求められます
さらに、自然の水域では「視界の悪さ」や「水の冷たさ」といった要因が心理的な負担になることもあります

まとめ

オープンウォータースイミング(OWS)は、短距離で勝負する競泳では成績を残せなかった方でも、自然環境に対応する能力や長く泳ぎ続ける泳力で勝負することができる競技です

また、競技としてだけではなく、完泳を目指しての挑戦、OWS仲間と共有する時間、自然を満喫して楽しむことができるスポーツです

各地で開催される大会や出場距離を選べば初心者でも気軽に始められ、レースに参加することで新たな目標を見つけることも可能です

ぜひ一度、OWSの世界に飛び込んでみてはいかがでしょうか?

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