「競泳用のゴーグルで十分じゃない?」
プールに慣れた人ほど、そう思うかもしれません。たしかに競泳用ゴーグルはフィット感が良く、水抵抗も少ない設計です。
しかし、海で泳ぐOWS(オープンウォータースイミング)は、視界が不安定で、他選手との接触も多い全く別の環境。見えなければ進めず、眼を守られなければレースが終わる。
だからこそ、OWSでは「見える」「ズレない」「安全に泳げる」ゴーグルが必要です。
この記事では、OWSに適したゴーグルの選び方と、視認性・装着性・安全性の3つの観点から大切なポイントを解説します。
OWSにおけるゴーグルの重要性とは
視認性👁️:OWSで「見えること」が安全・完泳に直結する理由
OWSでは、コースロープもセンターラインもない中、自分で方向を判断しながら泳がなければなりません。
ブイや周囲の選手を正確に視認できるかどうかが、安全性と完泳率に直結します。
私自身、2024年の中海OWSで大雨に見舞われましたが、クリアレンズのおかげでブイを見失わず泳ぎ切ることができました。
この経験から、**「レンズ選び=視界確保=完泳と安全を守る装備」**であると実感しています。速さよりもまず「見えること」が、OWSでは何より大切です。
OWSゴーグルの広視野設計
- 広角レンズで左右の視界を拡大
- 上方向の開口部でヘッドアップ時にブイが見やすい
- レンズ位置の工夫で視線移動がスムーズ
- 視界を遮らないフレーム設計


画像出典:山本光学株式会社(SWANS)公式サイト「PR TIMES掲載記事」
※本画像は比較・解説を目的として引用しています。
OWSレンズの種類と使い分け
天候や時間帯に応じてレンズを使い分けることで、視認性が安定し、レース中の不安を軽減できます。
🔵ミラーレンズ:晴天時におすすめ。反射を抑え、眩しさを軽減。
🟠 偏光レンズ:水面のギラつきをカットし、反射光を抑える。晴天・波のある日向き。
🟡 調光レンズ:天候や明るさに応じてレンズの色が変化。曇天〜晴天の変化がある日に最適。
⚫️スモークレンズ:晴天・曇天ともに使いやすい万能型。強い日差しがなければ扱いやすい。
⚪️クリアレンズ:雨天や曇天、朝夕など暗い環境で有効。明るさを最大限確保できる。
装着性🤿 :長時間泳ぎ続けるためのOWS用ゴーグルの条件
OWSは1〜3時間以上泳ぎ続ける競技です。そのため、ゴーグルにはズレにくく・痛くなりにくく・水が入りにくい装着性が求められます。特に海水の侵入は視界不良や不快感の原因となり、集中力を大きく損ないます。
私が使うSWANS ASCENDERは、眼窩ではなく目の周囲の骨に沿ってフィットし、長時間でも安定。装着感が良いことで、水の侵入も防げ、レース中の視界が保たれます。
安全性🚧:接触によるトラブルと目の保護の重要性
OWSでは選手同士の接触が起こりやすく、顔への衝撃でゴーグルがズレたり破損することがあります。中には、目の周囲を負傷し競技を続けられなくなるケースも、稀ながら存在します。
SWANS ASCENDERのように、骨に沿ってクッションが当たる構造は衝撃を和らげる効果があります。
OWSでは、視界だけでなく眼を守る性能も意識したゴーグル選びが重要です。

画像出典:山本光学株式会社(SWANS)公式サイト「PR TIMES掲載記事」
※本画像は比較・解説を目的として引用しています。
まとめ:見える・ズレない・守れる──OWSゴーグル
OWSでは、「見える」「ズレない」「守れる」──この3つを満たすゴーグルを選ぶことが、安全で快適なレースの第一歩です。
競技中の環境変化や身体的な負荷に対応できるゴーグルは、まさに“装備”としての役割を果たします。
そして大切なのは、選んだゴーグルをいかに本番で正しく使えるかということ。
些細なことがトラブルにつながることもあるからこそ、使用時の注意点や備えも見直しておきたいポイントです。
次の記事では、OWSで安心してゴーグルを使いこなすためのヒントをまとめています。ぜひ合わせてご覧ください。
- OWSで安心してゴーグルを使いこなすためのヒントを、次の記事で紹介しています。
▶ OWSゴーグル使用時の注意点・トラブル対策ガイドはこちら
OWSにおいてはゴーグル大切ですよね。
良いゴーグルを購入できたら、しっかり自分の顔にフィットするように調整しないとですね。
それぞれ顔のタイプで目と目の感覚が違うのでその調整も忘れないように!ですね。
コメントありがとうございます。
ゴーグル選び、難しいですよね。
南紀田辺OWSの大会会場にSWANSさんが出店されていたので色々とお聞きしました。
また、お聞きした内容を記事にしますね。